アイルランド演劇祭

アイルランド発✈︎ 対立と融和をめぐるモノガタリ

~現代新進作家とアイルランド演劇の母による3作品~

12月21日〜25日まで、東京(荻窪)の「オメガ東京」劇場にて、無事に上演いたしました。たくさんのご来場と応援をありがとうございます。

英語圏部会からご挨拶

ご来場感謝

当公演は、無事に閉幕いたしました。
このコロナ禍にあって、たくさんのご来場を、国際演劇協会日本センター一同、
心から感謝いたします。

当企画は、AプログラムもBプログラムも、アイルランドのイギリスとの対立、あるいは移民やジェンダー問題の対立など、世界にいま見られる様々な形態の対立を取り上げ、そこからの融和の道を探る作品を選びました。また、全作品の美術は、共通して円筒を使い、【アイルランド発✈️対立と融和をめぐるモノガタリ】として、AB合わせて3作品の「融和」も目指したものです。

↑ 写真撮影は全て @渡辺格

知っているとより楽しめる知識集

 英語と身分とアイルランド語

 アイルランドを表すものたち

 なぜこの企画?演出家と翻訳家 Zoom座談会

A program
B program
最終稽古(稽古場)
テクニカル・スタッフ
スタッフの素顔(稽古場にて)
【主催】

公益社団法人 国際演劇協会日本センター
【後援】

アイルランド大使館


【協力】

演劇集団 円、テアトル・エコー、
T-PROJECT、トビラボ、
ベルジネタレントエージェンシー、ぐるっぽ・ちょいす、

東京コンサーツ

文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業


 

photo©️ELICAMIWA

出られない二人(1909年)

翻訳:石井 あつこ

大飢饉で家を無くしたお隣さん同士のふたり。救貧院に収容されるも、二人は寄ると触ると喧嘩ばかりの日々。そこへひょっこり、妹が片方を訪ねてきた…。アイルランドの素朴な農民の姿が愛らしく描かれる。

 

photo©️ELICAMIWA

月が昇れば(1907年)

翻訳:斎藤 健志

アイルランドがイギリスの支配下にあった20世紀初頭。警官たちが脱獄した反体制派の凶悪犯を追って港にやってきた。そこへ通りすがりの歌手が、一緒に見張ろうと申し出る。歌が心を動かすヒューマンドラマ。

作家 オーガスタ・レディ・グレゴリーについて

アイルランドの劇作家。1852年ゴールウェイの英国系地主の家に生まれる。詩人ウィリアム・バトラー・イェイツらとアイルランド国民劇場協会を結成、その後アベイ座を設立してアイルランド演劇の確立を目指した。上演作品にはアイルランド人の民族意識に根ざしたものが多い。神話を英語により語り直す「再話」にも力を注いだ。アイルランド文芸復興運動の先導者でもあり、当時のアイルランドで頻発した政治的闘争を背景に、文化的なナショナリズムを支え、発展させた。

出演者

藤田 三保子

 

田中 正彦

T-PROJECT主宰

大山 大輔

KAJIMOTO

須田 真魚

トビラボ

菊沢 将憲

 


 

パットニーブリッジ, from wikimedia commons

橋の上のワルツ(2021)

ソニア・ケリー作  / 翻訳:石川 麻衣 / 演出:青柳 敦子

登場するのは男と女とバスの運転手。ある朝、出会うことも知り合うことものない三人の人生が、ロンドンのとある橋の上で一瞬クラッシュする。偶然の出来事が三人の生活を様変わりさせることになり……。アイルランドの伝統「ストーリーテリング」の手法を用いて描く、現代の寓話。世界初演は2021年2月Druid Theatre Companyによる(サラ・ジョイス演出)。

作家 ソニア・ケリーについて

戯曲やテレビ脚本を手掛けるアイルランド人作家。デビュー作『The Wheelchair on My Face』がエディンバラ・フェスティバルで新作戯曲賞を、第二作目『How to Keep an Alien』はダブリン・フリンジ演劇祭で最優秀作品賞を、続く『Furniture』はスチュワート・パーカー・トラスト賞とアイルランド作家組合最優秀新作戯曲賞を受賞する。国内に留まらず、ブリスベン、エディンバラ、ロンドン、ニューヨーク、ニュージーランドなど各国の劇場で作品が上演されている。

出演者

田中 英樹

テアトル・エコー

一谷 真由美

演劇集団 円

金子 貴伸

ベルジネタレントエージェンシー


ITI(国際演劇協会日本センター)の活動について

公益社団法人国際演劇協会日本センターは、ユネスコ傘下の国際組織であるInternational Theatre Instituteの日本センターです。ユネスコ憲章の趣旨に基づき、各国相互の理解を深め、広く演劇や舞踊の国際交流の促進による文化の発展と平和の実現に寄与することを目的とする事業を行っています。

国際演劇協会日本センター : 英語圏部会《PEC》

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